[87] 血圧、不眠で悩む高齢者を救い出せ[事件編] 3

 

 

 そこで、神経内科は「身体」、診療内科は「心」と考えれば、少し理解しやすいと思う。

 神経内科の「身体」とは、めまい、ふるえ、しびれ、歩行の障害、指先の障害等々に代表される症状で現われる病気。

 つまり、パーキンソン病、脳卒中、筋萎縮性疾患などが治療の対象だ。


 それに対し、診療内科の「心」とは、気持ちの落ちこみや、不安感、場合によっては恐怖感、

抑えられない怒りなどの心理的な病気の治療を専門としている。


 ただ、現実に即して言えば、「身体」と「心」の間には複雑な、そして密接な関係がある。

だから、頭痛のような身体の症状が、うつ病のような心の病気の初期症状だったりすることがよくあるのだ。

 

 実際のところは心と身体の病気というように、2つを明瞭に区別することは困難な場合が多い。
読者の皆さんには、困った症状があったら、とにかくまず近くの医療機関を訪ねることをお勧めしたい。

今回のBさんのように、神経内科を窓口として受診しても、心の病気が強く疑われたら心療内科を紹介してもらえるだろうから。


 もちろん、普段の生活をよく知り尽くしているかかりつけの内科の先生なら、身体か心か、どこに受診すべきか、

さらに的確なアドバイスをくれることだろう。

 


  さて、本題に戻ろう。

 


 ホームズ君は眠れないというBさんに、まず簡単な心理テストを受けて頂くことにした。  

そして、Bさん親子に「後でゆっくりとお話を聞かせて頂くからね。また、お名前を呼びますよ」と言葉をかけたのだった。

 


 さあ。心理テストで何がわかるというのだろうか。

そしてこの事件は、どのように解決へと導かれていくのだろうか。

 読者の皆さんには、8月号の【解決編】をお待ち頂くことにしよう。

 


[解決編につづく]

ますむら医院 院長・増村道雄

 

 

 

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ますむら医院 院長・増村道雄

加東市上滝野613-1

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PROFILE

93年開業。予防医学、地域医療に力を注ぐ。

著書に「ホームズ君の賢い病院のかかり方」「プライマリ・ケアの現場から」

「ドクター・ホームズの診療所事件簿」。

週刊アエラ「日本の町医者1435人」(2008年7月5日発行)に選ばれる。

中高年向け季刊情報誌「にっち倶楽部」医療エッセイ執筆中。

 

 

 

 

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